【Re-Bone Wallet 製作秘話ーその1】2018.03.08
【Re-Bone Wallet /製作秘話ー1】<出来上がるまでの道程その1>
エキゾティックレザー(エキゾチックレザー)に製品としての生命への愛を…その為の骨子と成り得る何か?を模索していました。
*エキゾティックレザー(エキゾチックレザー)の組合せ
*独自のオリジナルデザイン
*エキゾティック(エキゾチック)レザーを通した他者との関わり合いの表現
*文字通り“ここにしかないもの”
そんなコンセプトのもと新しいお財布のデザインを考えている中で時に辿り着いたのは
【他者との関わり合いを具現化した収納具】
【文字通り財布を折半し自分以外の誰かとそのデザインを共有できる財布ーシェアウォレット】
【最終的なデザインをお客様の手によって完成させることができるお財布’ でした。】
+Re-Bone classics long wallet(長財布テジュー艶(茶))
早速、職人さんに相談して製作方法なども含めて二人で意見交換をしながら、ラフなどでイメージを絞っていきました。
そして、Re-Bone wallet のプロトタイプ(試作品)第一弾のたたき台として、classics から長財布を選定。
シンプルな長財布をたたき台に、<着脱財布>Re-Bone Wallet の製作に入りました。
Re-Bone Wallet・着脱財布(シェアウォレット)のプロトタイプ(試作品)の製作と同時に、財布に留まらない“収納具全般”として特許出願も並行しておこなっていたので、それらの書類作成のための図案を含めて、考え得る限りの部材や連結部材、形状に至るまでを書き出していって、シンプルにして実現可能な長財布を、そして連結部材にオープンファスナー(エクセラダブル)を第一弾として決定しました。
そして出来上がった Re-Bone Wallet プロトタイプ(試作品)第一弾になります。
カロング迷彩柄の吟スリをアウターに、インナーには牛革を使用して製作されました。
ベロなしの薄手の長財布です。
オープンファスナーには、エクセラダブルの、ミックスとアンティークシルバーを使ってみました。
使い勝手や、ファスナーを含めた耐久性など調べる為に実際に使用しながら改良点などを書き出していきます。
画像を見てお分かりいただけますが、通常の(革の)長財布と比べてのメリットとしまして、ほぼ360°の開閉が可能な点があげられるかと思います。
革の長財布でも当然、長く使っていただく事によって開閉もしやすく使い勝手も良くなってきますが、中央部分にファスナーを使用する事によって使い始め当初から開閉時のストレスがなくなりました。
お互いを組み替えた状態です。
実際に製品が出来上がったので、長所や短所など気が付いた点や効能(?)などメモしたものが、よりリアルな意見としてイメージを膨らませるのに役立ってくれたので、とても助かりました。
シンプルな薄型長財布の試作品が完成したので、第二弾は薄手の長財布の対局に位置する、厚みのあるオールレザー長財布(ベロ付)の製作をすることに決定しました。
使い始め当初から開閉しやすいので、鞄などに入れているときに開いてしまわないようにベロ付にしたのでした。
ダイヤモンドパイソンF/C(艶ナチュラル柄)とダイヤモンドパイソンB/C(マットチョコシルバーパール)をアウターに使用して製作。
インナー収納部にはカロング(マット黒半艶)を全面に使用して、裏地として牛サドルレザーで製作した為に相当厚みのある長財布になりました。
*お互いを組み替えたファスナー付近の画像です。
色違いのエクセラファスナーを組合せた感じなどもチェックします。
出来上がりとしては相当満足のいくものとなったのですが、ここで問題点(!?)が発覚します。
出来上がった時点で完成形となってしまったのです。
財布は、カードやお札や小銭などを収納する為の小物なので、それらを入れるだけの空間 ‘遊び’ がなさ過ぎたのでした。
オールレザーの長財布は、革に革を貼り合せて製作するので、思いのほか厚みが出てしまうのです。
通常の長財布でしたら、それでも革は伸縮するので使い込んでいくうちにその人色のカタチとなっていくので大丈夫なのですが、布地はそれ程伸縮しないのでファスナー部分に負荷がかかってしまい現状のエクセラのオープンファスナー幅では、ちょっぴり窮屈になってしまったのでした。
薄型の長財布で進めていくのか?
厚手の長財布でファスナーの布地の幅が広いものに変更して進めていくのか?
非常に悩むところではありましたが、その2に続きます。
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